有価証券報告書の開示に関する留意事項
監査法人トーマツのWeb会計情報に、「有価証券報告書の開示に関する留意事項」(PDFファイル)という記事が掲載されています。3月決算会社の有報の作成・チェックのために目を通しておいてもよいでしょう。
監査法人のウェブサイトを上手に利用する方法を考えてみます。(小石川経理研究所)
監査法人トーマツのWeb会計情報に、「有価証券報告書の開示に関する留意事項」(PDFファイル)という記事が掲載されています。3月決算会社の有報の作成・チェックのために目を通しておいてもよいでしょう。
監査法人トーマツのサイトがいつの間にかリニューアルされていました。外部向けの情報提供のページが「トーマツe会計情報」というサイトに集約され、利用しやすくなっています。
コンテンツ自体は以前とあまり大きな違いはありませんが、コンテンツの中心であるクライアント向け月刊誌『会計情報』のWeb版が、以前より使いやすくなっています。トーマツe会計情報のトップページからWeb会計情報というタイトルをたどっていくと各号の記事へのリンクになっており、読みたい記事を選ぶことができます。ただし、トップページから「X月号目次」へいってしまうとPDFファイルが出てきて記事にはたどり着けないので要注意です。
その他のコンテンツの配列も工夫がされています。
トップページの左側の列には、新しく公表された基準等へのリンク(解説なし)、トピックス(基準等のごく簡単な解説)といった比較的更新頻度の高いコンテンツが配置されています。解説なしでリンクだけというのも、ひとつの割り切りでしょう。
右側の列は、Web会計情報や事例分析といったボリュームのあるコンテンツになっています。
また、サイト内の検索機能もついています。ちなみに「内部統制」で検索をかけると、116個の項目が出てきました。
全体の印象としては、既存のコンテンツを、あまり手間とコストをかけずにうまく見せていると感じました。利用する側にとっても、情報の中身が信頼できるものかどうかがポイントですから、流用されたコンテンツが中心でも別に問題はありません。「お気に入り」に入れておいて損はないでしょう。
「Making the complex understandable」という標語にも好感が持てます。
監査法人のサイトではありませんが、トーマツが所属しているDeloitte Touche Tohmatsu が運営している国際会計基準(正確には国際財務会計基準-IFRS-)関係の情報を提供しているIAS PLUSというサイト(英語のサイト)があります。
宣伝文句より
The IAS Plus website, maintained by Deloitte, provides the most comprehensive information on the Internet about international financial reporting.(IAS PLUSは国際的財務会計に関するインターネット上における最も包括的な情報を提供している。)
国際会計基準理事会の動向だけでなく、EU諸国、米国、その他の国際会計基準を取り入れている(または取り入れようとしている)国における会計や監査の情報についてひろく情報を提供しており、海外の実務の情報を知りたい方にはお勧めのサイトです。
http://www.iasplus.com/index.htm
このサイトよりIFRS関連リンク集
http://www.iasplus.com/links/links.htm
監査法人トーマツのサイトの使い方です。
会計・監査関係の情報を収集しようとする場合には、あまり使いやすいサイトとはいえません。全体として情報発信には消極的であるという印象を受けます。監査法人はクライアントに対する情報の提供が第一ですから、一般向けの情報に手をかけないというのも方針として筋が通っていますのかもしれません。
会計・監査関連の情報は、「ニュース&ナレッジ」というカテゴリー(そのうちのナレッジの方)に集められているようです。
さらにその中の「会計監査・証明業務」→会計監査(e会計情報)とたどっていくと、ようやく会計・監査関係の情報です(メニューの階層が深すぎるのではないでしょうか)。見出しは「会計監査」ですが、リンク先のページタイトルは「e会計情報 トーマツリサーチセンター」となって、監査よりも会計実務に関する情報の方が多いようです。
この「e会計情報」の中で特に内容が充実しているのは、Web会計情報でしょう。トーマツがクライアント向け(?)に発行している月刊誌「会計情報」に掲載されている記事を読むことができます。ただ残念なのがPDFファイルで提供されていることです。印刷したうえで読むのにはいいのですが、パソコン上で斜め読みするには向いていません。一手間かけて通常のHTMLのページと印刷用のPDFの両方を掲載してもらえると使い勝手がよくなります。せめても目次だけでも通常のHTMLにしてほしいと思います(目次をみるだけのためにPDFリーダーが立ち上がる時間を待つのは堪えられない)。また、Web会計情報のPDFファイルを開くと目次のページしか出てきません。これは記事のタイトルをクリックするとそれぞれの記事本文に飛びます(最初は目次しか公開しないのかと勘違いしてしまいました)。
内部統制関係の情報は、「トーマツ企業リスク研究所」というページにも掲載されています。
最初に情報発信に消極的ではないかと書いてしまいましたが、よく調べてみると、掲載されている情報の質、量とも他の監査法人に劣るものではありません。ただ、
・グローバルのサイトのデザインに合わせているためか、文字が小さすぎる、情報が掲載されているページへなかなかたどり着けない(メニューの階層が深い)など、使いにくい面がある。(文字の大きさについては好みもありますが、大きさを調整することもできないので、個人的には不便を感じます。)
・読みたい記事がPDFファイルになっている。
・監査法人のサイトなのか、あるいはトーマツ・グループのサイトなのかが、区別しづらく、今どこをみているのかわからなくなってしまう。
といった形式面で損をしているように感じます。